GARCONS dot COMMEのコラム集

コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の主要デザイナー:川久保玲

コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の創業者、川久保玲氏の生い立ち

川久保玲氏はファションブランド、コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の創業者、デザイナーです。1942年10月11日生まれで東京都の出身です。出身校は慶應義塾大学文学部哲学科です。 ファッションとはあまり関係のない学部を卒業しています。

大学を卒業後、デザイナーとして認められるまで

1964年に大学を卒業し旭化成に入社、宣伝部に配属されます。1967年に旭化成を退職し、フリーランスのスタイリストになります。1968年に広告写真の撮影で必要な、川久保氏自身がイメージした服が見つからず仕方なく、自分で服を作ります。このことがきっかけで川久保玲氏は自分で服を作り始めデザイナーの道を進んでいきます。 1969年にコムデギャルソン(COMME des GARÇONS)というブランド名で婦人服の製造、販売を開始。コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)にはフランス語で、「少年のような冒険心」の意味があります。川久保玲氏は50歳代以降、デザイナーとしての活動が評価され、日本のみならず、フランスなどでも数々の賞を受賞しています。

インタビュー発言から見える、デザイナー川久保玲氏の実像

川久保玲氏はマスコミ取材にあまり応じることがないため、実像の多くは謎に包まれています。 数少ないインタビュー記事から、彼女の人柄、思想の一端を知ることができます。 「世の中の不平等に対する怒りを子供の頃から感じていた。その怒りをこれからも持ち続けていたい」「デザイナー(作り手)として一番を目指さないとダメ。1番を目指すからこそ、世界のトップクラスにいられる」「私がやってきたことは芸術家としての活動ではありません。創造を通じたビジネスを展開することを継続してきました」「私が表現したいものは感性です」「本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える」といった言葉を語っています。 革新性、前衛性、個性を重視する、コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)というブランドイメージに合致する、川久保玲というデザイナーの思想です。

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