GARCONS dot COMMEのコラム集

コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の2012年秋冬のテーマ『「フューチャーズ・イン・トゥディメンションズ」(Future’s in Two Dimensions)』

「ギャルソン」で親しまれてきた日本が誇るコムデギャルソン(COMME des GARÇONS)

1969年にデザイナーの川久保玲氏が立ち上げたブランド「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」をご存知ですか?1981年から毎年パリコレクションに参加している日本が誇る高級プレタポルテです。40年以上もパリコレクションに新作を発表し続けるコムデギャルソン(COMME des GARÇONS)は、世界の中でもトップ中のトップで、世界の多くのセレブリティからも信頼され愛されるブランドです。

コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)が提案する斬新なテーマ

コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、「モノトーン」「アシンメトリー(左右非対称)」など。当時の日本では受け入れられなかった「真っ黒」や穴を開けたスタイルを発表し、長きにわたって日本のファッション界だけでなく、世界のファッション界をリードしてきました。コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)は毎年様々なテーマをファッションに載せて発信してきました。 そんな中でも今回は2012年に発表したパリコレコレクションでのテーマ「フューチャーズ・イン・トゥディメンションズ(Future's in Two Dimensions)」をご紹介します。

2012年パリコレクション「フューチャーズ・イン・トゥディメンションズ」

このコレクションのテーマは、コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の名からすぐに思い浮かぶモノトーンではなく、絵画のように鮮やかなピンクやイエローなど鮮やかでポップな色の世界を展開しました。 タイトな髪型と控えめなメイクのモデルが着こなしたのは、色鮮やかかつオーバーサイズのシルエットの洋服。 また通常のパリコレクションでは、最先端のファッションとともに最先端の音楽に合わせてモデルたちがランウェイを歩いていくのですが、この「フューチャーズ・イン・トゥディメンションズ」ではなんと音楽なし。 コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の先駆者らしいアイデアで、音楽を排除しテーマである「フューチャーズ・イン・トゥディメンションズ」の世界に観客たちを取り込んだのでした。

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